地震 .

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 地震発生から10日、しばらくラジオしか聞いていなかったのですが、帰宅してテレビや新聞を見ると地震の凄まじさを改めて実感しました。

 地震のニュースでいつも気になるのが、アナウンサーの「時間の経過と共に死者が増えている」という言い方です。最初から大勢の死者が出ているのは明白で、単に報道機関の情報収集能力が実態に追いついていないだけなのに、馬鹿な言い方は止めて欲しい。これは阪神大震災の時に被災地にいて、非常に違和感があった言葉なのです。
 また「インドの海岸線は自然のままで堤防がないから被害が大きい」などと言う識者の談話にもムカつきました。堤防があったら防げる規模かどうかなんて、ラジオのニュースを聞いていただけで分かったこと。この馬鹿さ加減には恐れいった。世界中の海を数十メートルの堤防で囲めっていうの?
 「津波警報システムがインド洋にないことが被害を広げた、システムを構築しよう。」っていうのももっともらしいが、私は納得できない。そんな情報伝わらないところの方が一般的な現実が分からないのだろうか?伝わったところで人々が避難するのか?地震の意識が高い日本でさえ、津波警報が出たって避難しない人が圧倒的に多いのに…。

 ヤラ国立公園で動物の死体がなかったというニュースや観光で象に乗っていたら象が人を乗せたまま丘に逃げ助かったというニュースに私は注目して欲しい。自然を制御するなんてしょせん無理なこと、自然を感じなきゃ。
 本来は人間でも感じられるはずです。現に私は阪神大震災の夜は不吉な気がして寝付けず、聖書の黙示録をずっと読んで不吉な予感の原因を考えていたし、友人は夜中に目覚め空気が振動している気がして、じっと窓を見ていたそう。震源付近では前日の夕方に烏が異様にうるさかったのを目撃した知人もいます。自然に対する感性をもっと磨がけばもっと色々感じられるはず。なんて大地震のたびに思っていますが、あまり信じてもらえないんですよねこれが (^^ゞ

 しかし、ピピ島やスリランカはツアー客より、個人旅行者が圧倒的に多い地域。これから発表邦人死者数はますます増えていくでしょうね。
 そして何より怖いのが感染症。被災地でまず流行った病気がそのうち各地へと広がるのはもう予想できること。こわいこわい。

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