ソマリアの現状 .

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 「無政府」を生きる人々:ソマリアの首都からと題する連載が、5日より毎日新聞のサイトで連載されています。6日分7日分9日分
 ほとんど情報がない国の現状ですから、興味ある方はぜひお読みください。

 昨年10月に久しぶりの政権が暫定ながら誕生するなど状況が改善しつつあるのかと思いましたが、今日までの4回分を読む限り、状況は以前とまったく変わってないようですね。
 一口に言えば、旅行者の入国はもってのほか、ソマリアに比べればイラクの方がまだ旅しやすいでしょう。

 2002年にアフリカで唯一ソマリアを行き残していた時に、一緒に行こうと誘ってくれた人がいました。彼は行くなら首都だと色々調べていましたが、空港で雇った複数の兵士と共にでないとどこにも行けないという状況で、今回の連載内容と同じです。
 私は危険な首都地域を避け、安全な北部ソマリランドとされる地域を訪れました。危険は感じませんでしたが、そこの様子もかなりのものでした。首都地域を調べた上記の彼も、首都地域には入国できず、その後訪れたソマリランドで強盗にあっています。
 もっとも、ソマリランドはこの3年で状況は大きく改善し、今では旅行者も多いと今年訪れた人に聞きました。やはり戦争が終わっていることが旅人にとっての第一条件、その意味ではソマリアもイラクもまだまだなんでしょう。

 以前にも紹介しましたが、「ソマリア、心の傷あと母と子でみる」は、ソマリアの現状を分かりやすく伝えている唯一の本です。興味ある方はぜひ!
 実は、著者はソマリランドで会った日本人の女性カメラマンです。外国人は高級ホテル内か車の中でしか見かけなかった国で唯一歩いていたのが彼女、首都地域にも訪れた経験があり、その話も直接聞かせてもらいました。
 だからお勧めっていう訳ではないですよ…(^^ゞ

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