常任理事国入り、絶望的 .

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 asahi.com: 安保理拡大 日本の常任理、絶望的 外相が採決断念示唆
 AUが別案を出した時から予測できた結末ですね。細かい違いの別案を出すというのは、反対する現常任理事国の画策の結果ですから、そこからの一本化なんてしょせん不可能。米国が日本ならOKと言ったり、ロシアがドイツならなどというのも同じで、各国目的は安保理改革の阻止で一致していますからどうしようもないことです。

 そもそも日本が常任理事国なるメリットはあるのでしょうか?

 郵政民営化で国民に対する説明がなされてないなんて散々言っていましたが、このことに対する説明は何かなされましたか?
 安全保障理事会は第二次世界大戦の戦勝国が自分たちの利権を全世界に対して確保しておくために作られた組織であると私は思います。もちろんそこに入れば利権は手に入れられますが、それで良いのでしょうか? 常任理事国の5ヶ国とは、軍事力で世界を牛耳っている国々ですよ。軍を放棄し、世界の平和を願う国であるべき日本がそんな場所に入って何ができるというのでしょう?

 平和のために武力が必要な場面が多々あることは事実です。その時には核を含んだ強力な軍事力を持つ現常任理事国を中心にがんばってもらえば良いじゃないですか。
 幸いG4の国々は、武力行使を基本的に悪と考える国ばかりですから、安保理入りなどを目指さず、武力によらないで世界を平和にしようとする組織をG4中心に設立し、世界貢献を果たしていくようにすれば良いんです。
 軍事力で抑えられるはずのない今のテロとの戦いなんて、活躍できる大チャンスのはず。安保理入り断念を早く決めて、方針転換してくれないかなぁ。

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